ロストロポーヴィチ 人生の祭典
ELEGIYA ZHIZNI. ROSTROPOVICH. VISHNEVSKAYA./ELEGY OF LIFE: ROSTROPOVICH, VISHNEVSKAYA
監督:アレクサンドル・ソクーロフ
出演:ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、ガリーナ・ヴィシネフスカヤ、小澤征爾、クシシュトフ・ペンデレツキ
2006年/ロシア/101分
Cello Concertos
激動の20世紀を生き抜いてきた世界的チェリスト、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチと、彼の妻でロシアの国民的オペラ歌手ガリーナ・ヴィシネフスカヤ。波乱の人生や芸術への信念を、アレクサンドル・ソクーロフ監督のインタビューで語る。さらに小澤征爾が指揮するウィーン・フィルとの演奏風景も映し出してゆく。

ロストロポーヴィチ 人生の祭典』公式サイト


この作品を見た後に
ロストロポーヴィチさんの訃報が届いた。

死して英雄になる人、功績に注目される人は多い。
生前は嫌われていたような人でも。
でもロストロポーヴィチは本物。
最近知った私が言うことじゃないけれど・・・

人気ブログランキング
       ↑
音楽に耳を傾けつつぽちっとしていただけたら


2部構成で、
前半はロストロポーヴィチと妻のガリーナの金婚式の様子とインタビュー、
後半は小澤征爾が指揮するウィーンフィルでの演奏風景。


正直前半では知らない作曲家や演奏家の名前もでてきて
戸惑ったのだけれど
後半の演奏でぐっと引き込まれる。
こんなにチェロって音に深みや表情があってエネルギッシュだったのかと。
ロストロポーヴィチが”最後の初演”とした曲を小澤征爾と作り上げていく、
各々のぶつかり合い溶け合う力。
それに”最後の初演”とは、今となってはではなく、
そのときから決めていたというのも・・・。

ソ連から亡命し生涯世界市民を貫き、
各国で著名な賞を受け
各国の要人と変わらぬ態度で接する。
彼の行く先々では皆尊敬と笑顔と拍手が起こる。
パーティーでは踊ってみせたりするお茶目なところもステキ♪
憎めない人柄が伝わってきて、
観れば観るほど彼に惹かれていく、そんな不思議な魅力。

妻のオペラ歌手ガリーナ・ヴィシネフスカヤ、
若いころの映像が流れるんだけど、
もちろん今ほど音声も映像もきれいじゃない、
でもその魅力は十分伝わってくる、、、
今はこんな人いないんじゃないかしら。
声量も容姿もだけれど、
乗り越えてきたものの多さと強さからか眼力が凄い。
彼女の眼に見据えられるとその深さに苦しくなる。
他人の死、自分の死について語っていたけれど、
まさかのタイミングで、、、彼女のことを想わずにいられない。


恥ずかしい話この作品でロストロポーヴィチという人を知った。
でも観ているうちにこの人にどんどん惹かれていった。
そしてその音楽に。
「チェロが注目されるにはそれを演奏する天才が必要」
まさにそういう人。

2007年4月27日、モスクワの病院で死去。80歳。
ご冥福をお祈りします。

にほんブログ村 映画ブログへ←最後にぽちっとPINOKIOの応援もお願いしますです。