誰も知らない

監督:是枝裕和
音楽:ゴンチチ
出演:柳楽優弥、北浦愛、木村飛影、YOU、清水萌々子

2004年/日本/141分

  誰も知らない

 都内の2DKのアパートに越してきた母親と子供4人。しかし子供達は学校にも行っておらず戸籍すらない。それでも貧しくとも楽しく暮らしていたが、ある日母親がメモとお金を残して家を出て行き、子供達だけの生活が始まる・・・。
第57回カンヌ国際映画祭で柳楽優弥が主演男優賞受賞。

生きているのは、おとなだけですか 

 

思っていたよりも見終わって鬱にならなかった。

これって実話が基でしょ。
「巣鴨子供置き去り事件」
あれの悲惨さを知ってるから、もっともっと鬱な内容を想像していた。
さすがにあれをそのまま映像化はできんよな。。

内容としてはやはり辛くて単調。
丁寧なつくりだけどちょっと長い。
でも子供達の自然な演技と笑顔に、そしてゴンチチの音楽に救われる。

でも、でも、( ´Д`) <はぁー、、、。
やっぱりため息でちゃうな。

特別な悪意がある人もいない状況、
4人で暮らしたい、飛行機が見たい、母親と暮らしたい、
ささやかなことが叶わない、、ただただ見ていて辛い。


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ここで出てくる母親は、女であり子供。
その人にもよるだろうけど、
子供がいると役割の一番が母親になってしまうもんだと思うんだけど
「今度の人は一番ママのことわかってくれてる、やさしい人♪」
「私が幸せになっちゃいけないの?!」

中学生か高校生か?(;_ _)
ってようなところで大人になりきれず止まってる。
「一番勝手なのはあんたの父親!」
と子供に責任押し付けられても、、ねぇ。
それでも憎めないってのがズルイ。。

だから一連のシークエンスで出てくる”手”も、
彼女の手は生活や子育てってとこから離れている。

親がいなくても子は育つ、と言うけれど
それは親がいたうえで云うこと。
やっぱり子供は親がいなくちゃ育たない。

一見優しそうに見える大人たちも見てみぬふり。
大人社会の穴に落ち込んでしまったかのような子供達。
電気も水道も止められても、生きていく知恵と力。
それでも誰かに助けを求めるよりも自分達だけで暮らしたい純粋な思い。

髪が伸び、服が汚れ、手も汚れる。

一人で遊ぶ妹の小さな手、
娘にマニキュアを塗る母親の女の手、
マニキュアがすぐにはげる長女の手、
小さな妹の手を包む家長としての長男の手、
同じ世代の友達とつなぐ少年の手、
少年に野球を教える大人の大きな手、
動かなくなった冷たい妹の手。。

自分で、自分達でできると思っていてもやっぱりできないことは多くて。。

飛行機、見せてあげたかったな・・・ 


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この映画の基になった「巣鴨子供置き去り事件」では
長男14歳、妹3人は7歳・3歳・2歳。
この4人のほかにもう1人兄弟がいたが
小さい頃に死亡して押入れの中に母親がしまいこんでいた。
下の妹2歳は長男の友達に折檻されて死亡。
子供達だけで住んでる、と警察や福祉事務所に連絡され、
報道を見た母親がやっと自分のことと気付いて出頭。
 
・・・というのを知ってたから、
下のコがね、、最初に出てきた瞬間からもう哀しく見えて・・(´Д⊂グスン
だから思ってたよりもカラッとしてて悲しみはましだった。

 

あぁ、そういや途中で何かにかぶると思ったら
「火垂の墓」だ。
しげるがモゴモゴ口を動かしてたときは
節子!これおはじきやないか?!
と勝手に頭の中で次のセリフが・・・(爆
でも時代や状況は違っても同じような寂しさ。。

 
B0002HNRSI 映画「誰も知らない」サウンドトラック
ゴンチチ
ポニーキャニオン 2004-08-04

B00069BPEA 「誰も知らない」ができるまで
柳楽優弥
バンダイビジュアル 2004-12-23