深紅

監督:月野木隆
原作:野沢尚 『深紅』
脚本:野沢尚
出演:内山理名、水川あさみ、小日向文世、緒形直人、堀北真希

2005年/日本/117分 

8年前、両親と弟2人を惨殺された泰子はそのトラウマに苦しんでいた。そして加害者の都築則夫に死刑判決が下ることを知った泰子は、都築の娘・美歩に素性を隠して近づき・・・。
憎い?殺す?どうしようかな?
私、人殺しの娘を 人殺しにしてやろうと思った。

 

見入ってしまった。 心地よい緊張感に。

私も殺してくれればよかったのに、という加害者の娘、美歩。
私だけ生き残ってごめんね、という被害者の娘、泰子。

どちらも自分の犯した罪ではないのに、
その罪を背負って苦しんで生きている。

実際に多分にあるらしいね、こういう思いは。
生き残ってゴメンとか、加害者の家族が自殺したり。。

そんな2人の心理が巧く描かれていて、さすが野沢尚だな、と。

うーん、ただパッケージは美しすぎるなw

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”深紅”というタイトルどおり、
効果的に赤が使われていたのが印象的。
細かいところもそうなんだけど、夕日や水面に映ったそれや、
床に広がる血の海や・・・。

何故殺されなければならなかったのか?

それが次第に加害者の目線で明かされていくんだけど、
どちらかと云えば加害者の都築は真面目でイイ人なんだよね。
それが狂気に変わっていく様、、、
やっぱり真面目な人間がキレたら怖いな・・・。

たしかに被害者もひどいやつだ。
そう、いつ後ろから刺されてもおかしくないような人。

最近、こういう事件、本当に多いよね。
子供が親を、親が子供を、通りすがりの誰かが、、、。
ほんとに誰も幸せにはなんない、、こんな事件が引き起こすものって。



主人公の奏子と未歩、
お互い目線や表情で会話する。
楽しそうな友達同士の会話にもとれるけれど、その奥は闇。
ラストを見てから思うと、未歩がアザを隠してなかったのもわざとかな。
普通なら隠そうとするもの。それなのに見えるようにしている・・。

いつまでも罪にトラウマに縛られて苦しみ、
徐々に変化していく2人の関係の描写、怖さ、切なさ、美しさも見事。

だから最後、私は良かったと。
解放されて。
お互いにしかできなかった許され方、許し方・・。

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