「スタンドアップ」 の ニキ・カーロ監督。


素朴でとてもすがすがしく良い映画でした。  
ニュージランドが舞台で、マオリ族という古い民族の話。

登場する俳優さんもすべてマオリ族。


マオリ族の祖先、勇者パイケアはその昔クジラに乗ってニュージーランドにやってきた。
その血を受け継ぐ一家に生まれたパイケア。
祖父は後継者となる男の誕生を心待ちにしていたが、彼女の双子の弟は死んでしまう。
そのためパイケアは祖父に認められずさみしい思いをするが。。。 


ニュージーランドの風がとても気持ちよい。

また、マオリ族の伝統文化も美しく描かれている。

おじいちゃんが杖をついてるんだけど、
必要ないんじゃない? ってほど元気でたくましいw


大好きなおじいちゃんに認められないパイケアのさみしさも辛いが、 
おじいちゃんもパイケアが大好きなのがまた辛い。

「あの娘がきてから狂いだした」 「あんな娘なんて」 
と口では言いながらも、 
学校に毎日自転車で迎えに行ったり、 
ちょっとした表情や仕草で彼女を愛しているのがよくわかる。


後継者、というのはただ男の子であればよい、というのではなく 
預言者のような皆を導く存在。

パイケアは女の子であるために、後継者選びにも参加させてもらえないが、  
村のどの男の子よりもその素質がある。 


ストーリーはなんだかナウシカっぽいカンジもしたけれど、 
浜に打ち上げられたクジラのシーンは  
静かだけれど美しく感動。

ワカ(カヌー)で村の人々が海へと漕ぎ出す姿も。。

伝統を重んじながらも新しく変化していくその姿は 
すべての文化に共通するものがあると思う。

 

この主演の少女、ケイシャ・キャッスル=ヒューズはまったくの新人らしいけれど 
素朴でピュアな演技がとても良かったです。 
スピーチのときの涙も・・・  
(アカデミー主演女優賞最年少ノミネートらしい・・・)