
『THE CONSTANT GARDENER』
2005年/イギリス/128分
監督:フェルナンド・メイレレス
原作:ジョン・ル・カレ
出演:レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ、ユベール・クンデ、ダニー・ヒューストン、ビル・ナイ
地の果てで、やっと君に帰る。
ケニアのナイロビにイギリスの外交官として赴任したジャスティンはガーデニングが趣味の静かな男。しかしその妻テッサは弁護士であり活動家。夫にははっきり云わないが何かの活動をしている。
ある日旅に出た彼女はトゥルカナ湖岸で殺害される。警察はよくある事件と片付けようとするが、事件後彼女のPCや資料はすべて警察に押収される。なんらかの事件性を感じたジャスティンはテッサの足取りを追っていくうちに、巨大な製薬会社と国の陰謀にたどり着く・・・。
夫婦の深いラブストーリーであり、重い社会派サスペンス。
怒りを覚え、恐ろしくもあり、切なくもあり、感動の話でもある。
見ている間は感動も何もなかった。
ただただ圧倒されて。
エンドロールが流れ出しても最後まで席を立てずに湧き上がる思いを感じていた。
以下少しネタバレかもね。
ジャスティンが思い出す妻はいつも笑顔。
記憶ってのはそういうもんだろうね、そして切なさが悲しみが増幅する。
どうして・・ どうして・・・ ばかりでてきて。
たどりついた答えは 自分を守るため。
知ってしまったら巻き込んでしまう。
夫としても外交官としても・・・。
すべてを打ち明けて共有することが愛なのか、
秘密にして心配をかけずに危険から遠ざけることが愛なのか、、、、。
テッサの足跡をたどればたどるほど、彼女の愛を知る。
少しでも疑ったことを後悔する。
ジャスティンにとって帰る家はテッサだけ。
すべてを知ったとき、彼はテッサにやっと帰る。。。
ラストシーンは衝撃でした。
「帰る」 この意味がこういうことになるんだ、と。
愛を貫いてそこに帰るのか、と。
テッサは愛に対して強く見えるけれど強くあろうとした女性だと思う。
だって彼女をここまで活動にのめりこませたのは この夫婦の子供がきっかけ。
いくら強くても、子供を失う悲しみは計り知れない。
それは母親のほうが深い。
その悲しみから逃れようとしていたようにさえ見える。
(それにしてもレイチェル・ワイズの妊婦姿、どうやったんでしょ・・・(´ヘ`;) )
衝撃的なシーンは何度かあるけれど、
視覚的にはっきり見せないので えげつなくはない。
(それでもそのえげつなさは伝わるが・・・。)
ストーリーはジャスティンの回想として進むので、時系列はかなり飛ぶ。
でもわかりにくい、混乱する、ってことはない。
わかりにくかったのは情報局やらなんやらのおじ様方!!
どちら側の人間で、どこに所属しているのか?
それに中盤までとまどったわ(汗
さて、この原作、ケニアでは出版禁止されているらしい。
でも映画は別として全面協力してくれたそう。
実際にケニアにはこんな事実はない
ここを強調して・・・。
その問題点というのが新薬の実験。
そういう仕事もあるし、病院ではそういう薬を了承の上で使用することもある。
だが、字もろくに読めない人たちにその実験をしていたら・・・?
しかもその薬は副作用のでる欠陥品だとわかっていたとしたら・・・?
字もろくに読めない人たちに同意書なんて意味ない。
開発やり直したら金かかっちゃうし、このまま売っちゃえ!!
ミドリ十○みたいだ。
ってことは実際あるんだよねぇ、、。
「いくら新薬の実験で死亡者がでたところで、この国の死亡率からしたら誰も不審がらない。彼らの命は軽い。」
命の重さに差はあるのか?
目の前で救える人がいるのに救えない?
救いを求める人はたくさんいるから1人だけを助けられない?
乾いた大地、あの子供たちの笑顔、瞳、忘れられない。。
試写会場でアンケート・感想に答えました。
評価を「蜂」で表すんだけど 最高が蜂3「ハチミッツ」
あの製薬会社のマークかよ・・・・。
そう思うと複雑だけど、ハチミッツにしましたね。
本当に良いと思えたから。
どこかの映画館に感想として展示されるらしい。
私の感想はどこにいったのだろうw
こんにちは。
こちらの記事の方にも、コメントとトラックバックを失礼致します。
この作品は、社会的のみならずラヴ・サスペンス的な味わいも感じられる事柄を対比させて、様々な要素をバランス良く取り入れた優れた映画であり、僕も某製薬会社のマークに似ている‘ ハチミッツ ’と書きました。
エンディングの余韻も優れていましたね。
そして、この映画を観てから原作の方が気になって、ジョン・ル・カレ氏の作品を初めて読ませて頂きましたが、映像作品とはまた違った読み応えのある小説でありました。
また遊びに来させて頂きます。
ではまた。
はじめまして
「ナイロビ蜂」僕も今日試写会で観てきました
初MOVIX堺でしたが、試写以外はガラガラだったんじゃないかな?
映画好きとしてはゆっくり観れるので嬉しいけど
泉北のシネコンと同じく商業的には心配ですね・・・
周りの施設も微妙やし(笑)
土日とかはお客さん結構入ってるのかな?
にしてもPINOKIOさん、すごい数の映画レビューですねー
いろいろ観させて頂いて、次なに観ようかってときに
参考にさせて頂きます♪
■たろさん
いつもありがとうございます。
ハチミッツ、なんだかなぁ~、、、と見終わってからあのマークに疑問を抱きつつ3つです。中盤多少雑になった気はするけれど、やっぱりすばらしいと感じたので。
原作もお読みになってるんですね。
気になる原作はたくさんあるけれど、ありすぎてなかなか読めない私です・・。
■lockさん
はじめまして、いらっしゃいませ~!!
MOVIX堺、いつ行ってもガラガラです。。
ちょっと心配になりますよね、、
試写会の会場としてバンバン使ってくれたら嬉しいけどw
まだ周辺に何か建てるらしいですけど、それまでがんばって欲しい。
観ている映画はめちゃくちゃ多いんですけどねぇ、、
ここに書いてないのもまだたくさんあります。
私は評論とかたいしたことは何も書けないので、感じたままですが(;´∀`)
PINOKIOさん、はじめまして。
良い映画でしたね。
スワロも感動と映画の余韻でなかなか席を立てませんでした。
>すべてを打ち明けて共有することが愛なのか、
>秘密にして心配をかけずに危険から遠ざけることが愛なのか
本当、葛藤ですよね。
テッサの辛さもジワジワ伝わってきました。
完全に社会派映画だと思い込んで見ていたので
まさかこんなに感動する映画だとは思いませんでした。
TB失礼します。
■swallow tail さん
いらっしゃいませ、ありがとうございます。
2人のすれ違いの愛が切なすぎました。
愛の形としてはどっちに偏りすぎてもダメなんじゃないかなぁ、、と思いました。
どちらにしても辛いですよ・・
これからも宜しくお願いします。
こんばんは、PINOKIOさん(^^)
TBさせて頂きました。
ジャスティンの愛の深さに感動してしまいました。
最後はあまりにも切なくてたまらないのですが、
彼はテッサへと「帰る」ことができたと思いたいですね。
■かのさん
いつもありがとうございます!
失ってから気付くもの、、辛いですよね。。
あの方法しかなかったのか、と少し哀しくなりますが
帰っていったんですよね。。
不思議な映画ですね。出産直後のシーンで黒い子供を抱いているシーンは、騙された気分がしました。思い場面ですけどね、妊婦シーンどういう風に取ったのかが判れば、教えてね。
コメントありがとうございました。あっしゅです。
この映画は本当に”恋愛映画”として観たものですから感情移入することが出来ませんでした。前半は奥さんがあまりにも旦那より仕事を優先し、旦那はかわいそうだなぁって正直思いました。ナイロビの景色は壮大で、製薬会社の実態などサスペンス的な展開にかなりがっかりしてしまいましたねぇ。DVDが出たら、見方を変えてみてみたいと思います。
■セントレアさん
出産直後はちょっとびっくりしましたね。
レイチェル・ワイズ、たしかにほんとに妊婦だけれど、
撮影中にあの大きなおなかはどうかなぁ、、と不思議・・。
■あっしゅさん
こちらこそいつもありがとうございます。
私はサスペンス要素中心に見ていたので、そこに絡んできた夫婦の愛が逆に良かったです。
外交官の奥さんとして、彼女はどうかと思うけれど
TBどうもでした~♪
>愛を貫いてそこに帰るのか、と
僕も吃驚しました!おい、最期まで戦いぬけよ!って・・・ ちょっと納得いかない終わり方でした。
■はっちさん
こちらこそありがとうございます!
ある意味、驚愕のラスト・・・。
あそこまで戦ったのに、やっと理解したのに、って。。
PINOKIOさん、
とても素晴らしい映画でしたね。
ケニアで実際に現地の人をエキストラにして撮っただけあって、映像がとてもリアルです。
本当にあのアフリカの子供たちの澄んだ瞳は私の目にも焼きつきました。日頃からこういう問題を常に考えていないとだめですね。
■M さん
ありがとうございます。
いつもこういう映画を見てしばらくは問題を考えるのですが、
時間と共にまた忘れていってしまって・・・。
ほんとダメです。。